データサイエンティストは、ビッグデータの分析を行ううえで欠かせない技術者として社会的に認知度が高まっています。IT関連企業はもちろんのこと、官公庁や一般企業などで採用が行われることもあります。
データサイエンティストの年収は、雇用形態や業務内容、役職などによりますが、平均すると600万円から700万円程度と、他のIT系の職種と比べて高い水準になっています。データサイエンティストが不足している企業の中には、優秀な技術者を確保するため、実務経験者を対象に高額な年収を提示して求人募集を行ったり、採用後に手厚い福利厚生や特別休暇を提供したりしているところもあります。民間企業でデータサイエンティストとして経験を積んだ後に管理職を経験した人や、情報処理に関する資格を持つ人については、企業によっては1000万円以上の年収を獲得することも可能です。
もし、年収にこだわってデータサイエンティストの仕事を探したい場合には、データ分析をはじめとした事業に力を入れているIT関連企業の求人募集の有無や、技術者の待遇を定期的にチェックすることが大事です。なお、経営状態が良い企業では、定年を迎えたデータサイエンティストを退職前と同じ給料で再雇用しているところも珍しくありません。そのため、将来にわたり専門的なスキルを活かして安定した収入を得たい場合、数多くのデータサイエンティストが活躍している企業を就職先の候補に入れることがポイントです。